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女性の経済的自立とパートナーとの関係について

夜はだいぶ涼しくなって過ごしやすくなりまして、もう季節が変わってきましたね。昼は暑いのに。

女性はいろいろな生き方を選択できるように思っていたけれど、選択せざるを得ないのということかもしれないと思う。専業主婦の人や、結婚や出産で仕事を辞めて少し経ったら働く人、辞めずに働き続ける人それぞれ。

働き方も、結婚して収入がある旦那さんが入れば特に、パート、派遣、正社員といろいろな形態をライフスタイルに合わせて選べる。食べていかれるのなら働く必要がない人もたくさんいる。

私は正社員から専業主婦、パート、嘱託職員、正社員とわりとずっと仕事をしているほうだと思う。それでも元夫の転勤に合わせて海外に行き、子育てに専念していた時期が10年ほど。それが当たり前だと思っていた。

でも、離婚をして自分で今後生計を立てて暮らしていくとなったときに、この空白期間が響いてくる。この時会社を辞めずにずっと働いていたら今よりもだいぶ高い年収を得ていたはずだ。年金だって分割手続きはしているが、自分でずっとかけていたらまた違う。なによりも自分の力で得たのかどうかの心持がだいぶ違う。

夫の生活に合わせて自分の生活を変えた結果、受け取れる年金が変わり、男性と女性で大きく差ができるのはどうなのだろう。当時は働き方の問題や子育てを中心に考えていたので当たり前だと思っていたし、それに対して後悔している訳ではない。夫の収入があったから私が何も心配せずに生活できて、その余裕の中で子供たちも安心して教育を受けられて、すくすく育ったことは間違いない。

問題なのは、その時に目先の生活を守るだけの情報しかないことだ。今は幸いというか、お金のことに対して考える機会がたくさんあるが、当時はがつがつしているようでお金の話は恥ずかしくてできなかった。

もし今と同じ情報を当時の私が持っていたら、会社を安易に辞めようとは思わなかっただろうし、もっと長い期間正社員として働いていたと思う。だって、年金がたくさんもらえて、貯金ももっとできたから。

友人にも夫のことは好きではないが養ってもらっているから離れられないという人がいる。本心はそうではないかもしれない点は置いておいて、日本の構造がそもそもそうなのが問題なのだ。

男性が働いて、女性は補助的に収入があれば御の字みたいな風潮がいつまでもある。だから好きじゃなくなっても一緒にいなくてはいけないといってぶつぶつ言っている人がいる。私の母がそうなのだけれど。

男性でも女性でも結婚していてもしていなくても自分で生きていかれる力を得られて、相手に依存しなくても生きていかれる中で人生を選んでいくのが健全な形だとおもう。

感情と経済的な生活はどこまで一緒なのだろう。家族が一緒に楽しくいられるのがそれは一番良いことだし、それを望んで実現できている人を私は尊敬する。子どもが成人になった今、それは私にはできなかった。でも離れていても子供のことは大切だし、いつも応援している。それは、独立した大人として。生計が立てられないからとがまんして一緒にいることが良いことかはわからない。

パートナーがいれば楽しいだろうなと思うし、一緒に住む人がいたらいいなと思う。が、それは経済的な視点だけで語られてはいけない。それは私がこれからの生活に不安を感じているからこそあえて肝に銘じていることだ。

今の若い人には、ぜひお金の勉強をして将来自分の力で生きていけるだけの蓄えをしてほしい。時間があればできることはたくさんある。仕事を続けるかどうか迷ったときにもちゃんとその後の収入について勉強してから決めてほしい。きっと役に立つ。専業主婦が悪いと言っているわけではない。家庭を守るということは本当に大変で大切なことだ。そして、その中でも金銭管理ができて、自分自身を守るだけの蓄えを作ることは必要だと思う。

パートナーがいてもいつ何があるかわからない。一人一人が自分の力で生きてゆける力を持つことが必要なのだ。

そういう事が全然できなかった私の反省をこめて

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この記事を書いた人

solonest-arekoreのアバター solonest-arekore 主任 サービス管理責任者

50代女性。障碍者支援の仕事をしています。相談業務を10年ほどやって今はグループホームでサビ管的なことをしています。
半年前から一人暮らしになりました。成人した息子と娘がいて、私は私自身の生活が始まったところです。
イギリスオランダハノイ日本で子育てと生活をしてきました。楽しいけれど目まぐるしい暮らしでした。言葉が通じない国で四苦八苦して暮らしてきた経験は今の福祉の仕事に役立っていると思います。
いろいろな人や世界を知って、自分のできることを探して生きてゆきたいとおもってます。

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